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くっつき作戦失敗

中学1年生の時、通っていた中学校から県大会の団体戦
に出場しました。

私以外のメンバーは全員3年生でしたが、当時私の体格
は平均的な中1だったので、対戦相手の上級生より体格
が小さく、簡単に面を打たれることが予想されました。

そこで、警察の道場で指導してもらっている永田先生が
私に戦術を授けてくれました。

3分の試合中相手の懐にもぐりこみ、鍔ぜりで相手にく
っついた後は絶対に離れず、試合を引き分けに持ち込む
というものです。

しかしながら、鍔ぜりが長いと審判から「分かれ」の指
導が入り、今回の戦術のように故意に相手にくっつくと
反則を取られます。

現在の2回と違い、当時試合で反則を3回すると相手に
1本取られますが、ぎりぎり2回まで頑張って時間稼ぎ
をするのです。

さて、試合当日何回戦か勝ち上がった試合で、体格のい
い上級生に鍔ぜりでくっついたものの、竹刀で身体を左
右に揺さぶられ、一瞬相手から離れてしまいました。

そこをすかさず引き面を打たれて1本負けしました。

この時、相手は3年生でしたが、その後彼が大学受験で
二浪したために、同じ大学で「同級生」として剣道部で
再会することになるのでした。