本日 131 人 - 昨日 398 人 - 累計 532754 人
小学生の頃、夏にプールに入る機会が多くありました。

しかしながら、「稽古がある日は、体が疲れて足が前
に出なくなるから、プールに入ってはいけない」と先
生からお達しがあり、どういう理由で休んだか覚えて
いませんが、学校の体育の授業でさえ、プールサイド
で見学していました。

夏休みに入り、剣道をしている同級生達と市民プール
に行く機会がありました。

もちろん、稽古の無い日でした。

友達はスイスイ泳いでいます。私は体育の授業もサボ
ったせいか、力ませに25mを泳ぐのが精一杯です。

スイスイ泳ぐ同級生達になんでそんなに泳げるのか聞
きました。

同級生曰く「稽古がある日でも関係なく、プールや海
で頻繁に泳いでいるから」「・・・」

小学生の頃近隣の町で剣道大会があり団体や個人で入賞した
選手達が稽古終了後みんなの前であらためて表彰されます。

その頃団体の入賞であれば優勝旗や優勝カップ、トロフィー
を手にし、個人であればトロフィーをもらっていました。

ところが、ある大会の個人戦で入賞した1年上の先輩が手
にしていたのは、トロフィーではなく、大きなメダルでした。

メダルの色は覚えていませんが、今まで見慣れたトロフィー
ではなく、重量感のあるメダルに衝撃を受けました。

その雰囲気を感じた先生が、みんなの前で1年上の先輩に言
わせたことばが、「えーやろ、ほしいやろ。ほしかったら勝
ってみろ」でした。

その後みんな一斉にメダルを触りに行きましたが、絶対ほし
いと思えるようなメダルでした。

そして1年後私も個人戦でメダルを手にすることができました。

オリンピックのメダルではないけれど、満足でした。