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面を着けて1年程経ったある日曜日の稽古で、途中か
ら部内試合をすることになりました。

道場主の玉田先生が、部内試合をすると宣言するとそ
れまで疲れた顔をしていた子供達が、うれしそうにし
ます。

上級生が玉田先生に呼ばれて、どこかへ出かけて行き
ました。

さて、試合の組み合わせが決まり、いよいよ試合が始
まりましたが、結局3回程試合をして負けました。

その後部内試合が全て終わり、賞品をもらうことにな
りました。

入賞者はいちいち名前を呼ばれず、優勝者から順番に
自分から賞品をもらいに行きます。

初めて3位に入賞していた私は人前に出るのが恥ずか
しく、「3位の者」と言われても出ていかず、周りの友
達から「お前が3位やろ」と言われて賞品をもらいに
いく始末で、内気な性格は今も変わりません???

この時の賞品は、玉田先生が自宅で経営している駄菓
子屋のお菓子で、試合前に上級生が取りに行ってくれ
たものでした。

通っていた警察の道場では、稽古を終える合図に拍子木
を使っていました。

拍子木を初めはゆっくり鳴らし、その後だんだん早く鳴
らすのです。

拍子木は見学に来ている父兄が鳴らすのですが、稽古が
終わるのがまだかまだかと気になり、稽古よりもその拍
子木の方が気になりました。

特に先生のところに一番前に並んでいるときは気が気で
はありません。

並んでいる時に拍子木が鳴れば稽古をせずに済みますが
稽古が始まった直後に拍子木が鳴ると稽古を終えたみん
なが見ている前で稽古が続きます。

早く終わってほしいと最後の力を振り絞ってかかってい
くものの、いつ終わるかわからない稽古が続くのでした。

小学生の頃近隣の試合によく出場していましたが、その
試合会場に1学年上の女の子をよく見かけました。

ショートヘアーが似合う可愛い女の子で、胴の裏には匂
い袋をぶら下げていました。

当時所属していた道場には女の子はおらず、まして胴の
裏に匂い袋をぶら下げているのを見たのは初めてで新鮮
でした。

そんな憧れにも似た女の子と個人戦で対戦することにな
りました。

緊張のせいか意識し過ぎたのかわかりませんが、相手と
の距離感が掴めず、面を打ち込んだときに勢いあまって
相手の女の子を押し倒してしまいました。

私も一緒に女の子に覆いかぶさるように倒れてしまいま
した。

再開された後の試合内容は覚えておらず、ただ確かに負
けたことだけはほろ苦い思い出として残っています。

剣道の稽古を続けている間に稽古着や防具に染み込んだ
汗の臭いが気にならなくなりました。

時々剣道をやらない友達から汗臭いと言われてもそうか
なぁ?と思ったものです。

ところで、中学1年生の時同じクラスの女の子が、何故か
突然剣道部の部室を訪ねてきました。

この女の子は当時私と同じクラスで副委員長をしており、
見せてもらった2学期の成績表は、オール5でした。

こんな優等生の女の子が、部室に入るなり主将をしていた
中学3年生の先輩(以前このブログに書いた同期の1人)
の防具はどこにあるのかと聞いてきたのです。

「そこにあるよ」と指差すとなんと防具に近寄り、小手を
取り上げてにおいを嗅ぎ出したのです。

どうやらこの先輩が好きだったようで、先輩が剣道部を引
退する前ににおいを嗅ぎたかったのかも知れません。

青春の匂いはどんな「におい」だったのでしょうか?

※「匂い」・・・良いにおい 「臭い」・・・悪いにおい

夏の稽古では大量の汗をかきますが、稽古が終わって
自宅に戻った後、稽古着や防具をすぐに干さず、その
ままにしておくとカビが生えたりします。

さて、小学生の頃、ある金曜日の夜いつものように稽
古を終えて自宅に戻ったのが9時過ぎでしたが、防具
袋を玄関に置いたままにしていました。

翌日の土曜日の朝、何かの用事で剣道の先生が自宅に
来られ、玄関に防具袋が置き放しにしているのがバレ
て怒られました。

そして迎えた日曜日、先生が稽古を始める前に整列し
ている子供たちに質問しました。

「稽古が終わった後、防具をちゃんと干していない者
がいる。干してない者は手を挙げろ」

みんな周りの様子を窺っていましたが、私以外誰も手
を挙げませんでした。

その後、稽古が始まり散々しごかれたのは言うまでも
ありません。