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褌(ふんどし)を締めるようになったのは、道場の松田
先生の一言からでした。

松田先生は、お寺の住職でもあり、普段から締めている
のか、白い褌で稽古をされていました。

その日は夏の暑い日の稽古でした。

稽古が終わり、汗だくで着替えていると、子供たちの汗
の染み込んだ白パンツを見て、「衛生上よくないやろ」
と言いながら、自分の締めている白の褌一丁になり、
「お前らも今度の稽古から褌を締めて来い」と言い放っ
のです。

冗談きついなと聞き流していたら、迎えに来ていた母親
達が、松田先生に褌の寸法や作り方を聞いていたのでし
た。

「松田先生、褌の色は?」 「赤」でしょ。

小学5年生のところ自宅に同級生が遊びにきました。

その同級生が私を見るなり、「お前2階の洗濯干し場に
褌(ふんどし)干してるやろ」と言いました。

私は、恥ずかしくて「なんか見間違えたのではないか」
と返答し誤魔化しました。

しかし、彼に言ったことは正しく、その時赤い褌を干し
ていたのです。

褌の色が赤ではなく、白であれば布オムツに見えたかも
しれません。

いずれにしても彼がおじいちゃんと同居しているからな
のか、褌というものを知っていることに驚きました。

小学生の夏休みの時期に姫路にある自衛隊の駐屯地で
一泊二日の合宿が行われました。

当時女人禁制で、後輩の女の子が1人いましたが、道
場での稽古には参加できるものの、道場内では泊まる
ことは許されず、夕方帰宅して翌朝稽古に参加してい
ました。

食事は自衛隊の食堂で頂き、生まれて初めて乾パンも
食べましたが、硬くて食べるのに苦労したような気が
します。

さて、昼食が終わって道場内で寝転がって休んでいた
ところ、相撲大会が行われることになりました。

全員持参していた褌(ふんどし)一丁に着替えるので
すが、後輩の石原君がこの褌(ふんどし)を忘れてお
り、仕方なく予備で持参していた褌(ふんどし)を貸
してあげました。

「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」と言うことわざ
がありますが、その通りなのでした。