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4月から新学期が始まりますが、中学生になった
当時、入部する部活は当然剣道部と決めていまし
た。

他に警察の道場で一緒に剣道を続けているF君も
同じようです。

さて、新入生を集めた体育館での部活紹介も終わ
り、入部する日が来ました。

部室に入ると警察の道場で一緒に剣道を始めた2
つ上のA先輩が主将で、以下10人足らずの先輩
達全員が待っていました。

そこに1年生が、女の子2人を含めて10数人入
部してきたので、部室はたちまち一杯になってし
まいました。

中学は私が通っていた小学校ともうひとつ別の小
学校からも上がってくるので、初めて会う同級生
も何人かいました。

経験者は、私とF君ともうひとつの小学校から来
た女の子の3人だけでした。

小学生から知っている同級生達は、とても剣道に
興味がありそうになかったので、何故わざわざ剣
道部に入部してきたのか不思議なのでした。

市内に武道具店がなかったことから、竹刀
1本買うのにも電車とバスを乗り継つぎ、
片道1時間かけて武道具店に行く必要があ
りました。

ところで、ある日永田先生が稽古が終わった
後、自分の車のトランクを開けて、ぎっしり
積んであった竹刀を見せてくれました。

大人用に混じって、子供用の竹刀もあります。

言われるがままに、そのうちの何本かを振っ
てみて、自分の好みに合うかどうか確認しま
す。

気に入った重さの竹刀が見つかったと思って
ふと永田先生の顔を見ると、待っていました
とばかりに「1本千円」と言われました。

先に竹刀を受け取り、次の稽古で代金を渡し
ました。

見事永田先生に「1本」取られました。