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くっつき作戦失敗

2013年10月27日
中学1年生の時、通っていた中学校から県大会の団体戦
に出場しました。

私以外のメンバーは全員3年生でしたが、当時私の体格
は平均的な中1だったので、対戦相手の上級生より体格
が小さく、簡単に面を打たれることが予想されました。

そこで、警察の道場で指導してもらっている永田先生が
私に戦術を授けてくれました。

3分の試合中相手の懐にもぐりこみ、鍔ぜりで相手にく
っついた後は絶対に離れず、試合を引き分けに持ち込む
というものです。

しかしながら、鍔ぜりが長いと審判から「分かれ」の指
導が入り、今回の戦術のように故意に相手にくっつくと
反則を取られます。

現在の2回と違い、当時試合で反則を3回すると相手に
1本取られますが、ぎりぎり2回まで頑張って時間稼ぎ
をするのです。

さて、試合当日何回戦か勝ち上がった試合で、体格のい
い上級生に鍔ぜりでくっついたものの、竹刀で身体を左
右に揺さぶられ、一瞬相手から離れてしまいました。

そこをすかさず引き面を打たれて1本負けしました。

この時、相手は3年生でしたが、その後彼が大学受験で
二浪したために、同じ大学で「同級生」として剣道部で
再会することになるのでした。

新しい体育館に移転するまでは、警察署の古い道場で
稽古が行われていました。

道場が古いせいか床がよく滑るので、道場の隅に濡れ
た雑巾を何枚か置いておきます。

雑巾は薄汚い便所の蛇口から、これまた汚くて変形し
た金バケツに水を汲んで、濡らして絞ったものです。

夏場の稽古では、足が滑らないように足を雑巾に乗せ
というよりも、一瞬でも暑さを凌ごうと足を雑巾に乗
せます。

一方冬場は、空気が乾燥しているせいか、足がよく滑
るので、仕方なく冷たい雑巾に足を乗せます。

雑巾の上に霜焼けで血が滲んでいる足を乗せると、傷
口に水が滲みて、悲鳴を上げそうになるのでした。

団体試合の時期が近づくと稽古終了後に選手の発表が
あります。

毎回名前が呼ばれるかどうか緊張したものですが、補
欠も含め名前を呼ばれた選手は、試合用の胴が渡され
ます。

素材はプラスチック製なのですが、色が金メッキのよ
うな感じで、普段稽古で着けている黒色より高級感が
あり、相手に威圧感を与えるような気がしました。

試合当日までその金メッキ風の胴を着けて稽古をする
のですが、胴を着けたレギュラーは、先生からしごか
れる対象でもありました。

さて、この金メッキ風の胴ですが、何年も選手に引き
継がれていくうちに、胴を打たれた箇所辺りが黒くな
っています。

相手に威圧感を与えていると思っていましたが、胴を
打たれすぎて、「金のメッキ」が剥がれたようです。

通っていた道場は、中学生までが対象でしたが、時々
OBの高校生が数人稽古に来ます。

稽古が終わると我々中学生のところに来て、今度の週
末高校の稽古に参加するようしきりに誘ってくるので
す。

その高校は同じ市内にあり、稽古はきついと聞いてい
たので、いやいや参加するとやっぱり厳しく、中学生
にとっては、なおさらきつかったのでした。

稽古が終わるとジュースやアイスクリームをおごって
くれて、また稽古に来てくれと懇願するのでした。

1人でも増えると先生に並ぶ数が増えて、稽古がその
分楽になるというのが理由でした。